リジュセア ミニ 点眼薬 発売 勉強会
2025/04/27
4月18日 院内勉強会にて リジュセア ミニ点眼薬のプレゼンテーションを参天製薬
に行って頂きました。4月21日発売で、これまで当院で、自由診療として使われておりましたマイオピン点眼薬の代わりに国内で初めて発売される点眼薬です。今までは海外より輸入しておりましたが、その必要はなくなりました。点眼薬の濃度は0.025%1種類のみです。
今まで当院では、小学校未就学の児童から12歳までの年齢で、近視進行の抑制の治療として使用してきました。今回発売されたリジュセアミニは、5歳から15歳までの範囲で使用可能です。より年齢層の幅が広くなりました。
世界的にみても2050年までに人口の半数が近視になる可能性が示唆されております。近視が進行して強くなればなるほど白内障、緑内障、網膜剥離、近視性黄斑変性症の発症率が高くなり、視力を維持できなくなる危険性があります。生活環境の変化によりデジタルデバイスの使用が増え、近視が進みやすい年齢が低年齢化していることが予測されます。いかに早い段階で近視進行の治療に着手するかが、将来の視力維持に繋がります。
その一つの手段として、リジュセアミニに期待が寄せられます。
当院では、成人の近視治療としてICL手術を施行しております。近視を治すことはできますが、近視の進行によって眼軸長(目の長さ)が延長してしまった変化を治すことができません。この眼軸長の延長こそが近視の進行と比例して、近視の合併症の病気を引き起こすことがわかっております。眼軸長の伸展は、10歳前後が最も大きくなると考えられております。その年代のターゲットを絞った治療が、このリジュセアミニ点眼薬であります。
当院では、0.025%のマイオピン点眼薬の在庫がなくなり次第、リジュセアミニの導入を予定しております。外来の待合室にパンフレットを設置します。興味のある方は、ご覧下さい。
点眼薬の副作用としては、まぶしさ(羞明)が一番多いです。マイオピン使用しているお子さんに外来で聞いておりますが、それほど羞明を感じてない児童が多いようです。安心して使えているようです。